そろそろ就職しなきゃと焦りはするけど「自分に向いてる仕事が分からない」
長い間ニートをしていたり、ヤりたいことがないからとりあえずフリーターになったという人が陥ってしまう社会復帰するための洗礼ともいうべく第一の関門です。
「就職しなきゃ」
「でも、ヤりたい仕事がない」
「できれば何もヤりたくない」
焦燥感や現実逃避、色んな感情が入り混じって自分が嫌になることもあるはずです。そうやってスッキリしない日が続いてしまうと、次は「どうして俺は何もできないんだ」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
僕も同じような体験をしてきたから思いっきり分かるんです。確かに、早くいっぱしの社会人になって親を安心させなきゃとか、いつまでも社会から離れてちゃいけない、このままだと一人になっちゃう。と心では分かってはいるものの、あと一歩がでない。
今思えば、あの頃は辛かったなぁと過去の記憶になってますが、結局その頃の僕って、自分に合う仕事が見つからないというよりは、自分の気持ちとか、なりたい自分っていうものが分かっていなかったんだなと思います。
そこでこのページでは、僕の体験を元に、適職が見つからない原因と自分に合った仕事の探し方を詳しくご紹介いたします。
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このページに書かれていること
- ヤりたい仕事に就いてる人の方が珍しい
- ヤりたい仕事が見つからない原因
- 4つのパターン別転職先の探し方
- ヤりたい仕事を見つける7ステップ
目次
そもそもヤりたい仕事に就いてる人のほうが珍しい
世の中のサラリーマン達を見ている限り、「俺、めっちゃ充実してるぜ!」「自分の仕事にやりがいを感じてる」「絶対てっぺん取ってやるんだ!」っていう人の方が少ないんじゃないかなと思います。
もしかすると入社当初は張り切っていたのかもしれませんが、いづれはそのやる気パワーのメーターもガス欠をおこすはずです。
なんかヤりたいことと違ってた、自分が思うような仕事ができない。
いつしか、「はぁもっといい仕事ないかな〜こんな会社辞めて転職したいなぁ」と心変わりしていきます。
結局、自分の持ってる才能やポテンシャルを最大限に発揮して仕事ができてる人ってなかなかいないんですよね。
ヤりたい仕事がないからといってフリーターに逃げるのは危険?!
だからといって、僕みたいに就職しないでフリーターに逃げてはダメです。どんどん社会復帰が難しくなります。
もうすでにフリーターになっちゃったって人は要注意ですよ。2年、3年とフリーターやっちゃうとそう簡単に就職できなくなってしまいます。
履歴書の書類審査にも通りにくくなるし、まずあなたの心が就職にストップをかけてしまいます。
「まだいいんじゃね?」「ヤりたい仕事ないよな」
こうなってはなかなか抜けられないですよ。もう既にそういう状態だって人はいち早く抜け出してください。きっとあなたにもできる仕事があるはずですし、どこかであなたの才能を欲している企業があるはずです。
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ヤりたい仕事(適職)が見つからない原因
適材適所と言って、人それぞれ自分にあった場所や役割があるはずです。でも、それって自分自信ではなかなか見つけられないのが現状なんですよね。
ヤりたい仕事が見つからない原因について考えてみました。
ヤりたい仕事が見つからない原因
- とにかく今の仕事を辞めたいだけ
- ヤりたい仕事はあるけど就職できる自信がない
- 優先順位があいまいになってる
- 自分のことをよくわかっていない
一番多いのが1番だと思います。今仕事をしていない人でも、辞めた時は「ただ今の職場から逃げ出したかった」そういう人も多いのではないでしょうか。
次に2番、求人広告や転職サイトを眺めていて、「おっこれいいじゃん!」って思った瞬間。「でも、やっぱ無理か」とすぐに諦めてしまう。もちろん、給与面、距離、経験、資格、学歴などが不一致だと就職は難しいですが、それ以前にやっていく自信がないってこともありそうです。
上述しましたが、給与面や距離、資格など以外に第一に考えなきゃいけない部分がおろそかになっていませんか?そもそもあなたは、「自分がヤりたい仕事」を探しているはずです。
給料や通勤距離はその後に考えることではないでしょうか、優先順位が最も高いのは自分がヤりたいことだと思います。
ただ、気持ちは分からなくもないです。というかめちゃめちゃ分かります。
ここまでくると、自分のことがよく分からなくなってくるんですよね。
自分のヤりたい仕事がこの世に存在しないのか、そもそも自分のヤりたい仕事が自分自身で分かっていないのか。
4つのパターン別に見る転職先の探し方
では、上記で上げた適職を見つけられない原因のパターン別に転職先の探し方をざっくりと紹介したいと思います。
【パターン1】とにかく今の仕事を辞めたいだけの人
とにかく仕事を辞めたいって人は数えきれないほどいると思います。ただし、ノープランで辞めてしまってはニート、もしくはフリーターになってしまいます。
「とにかく職種を変えれば良い」「今の職場以外ならどこでもいい」と簡単に判断しないでまずは、今の職場で「嫌だったこと」や「もっとやりたかったこと」を思い返してみてください。
でも、嫌だったことって、結局どこの職場へ行ってもつきまとってくる呪いのようなもので逃れられないことも多いんですよね。だから、優先するのは「もっとやりたかったこと」を軸に次の転職先を探してみてください。
【パターン2】ヤりたい仕事はあるけど就職できる自信がない人
ヤりたい仕事があっても就職できる自信がないというのも分かります。
経験者優遇と書かれていたり、資格が必要だったり、大卒以上など募集要件を満たしていないと就職できる可能性は低くなってしまいます。
ヤりたい仕事がそういう仕事ばかりの人が転職する方法は2つ。
- 今から必要な資格を取ったりして募集要件を満たすか
- ダメ元で手当たり次第応募するか
のどちらかです。僕の場合は、後者と前者のハイブリットです。募集要件を満たしていなくともとにかく応募する。で、その間に取れそうな資格を取りにいく。一度断られたとしても、資格取得後にまた応募する。僕はこの方法で某大手自動車業に就職しできました。
【パターン3】優先順位があいまいになってる人
ヤりたい仕事を探してるだったはずなのにいつの間にか、給料や通勤距離、休日日数、雰囲気が第一優先になっていませんか?
確かに、給料や休日の多さなどは転職する上で大切な要素ではあります。でも、ヤりたいと思う仕事(やりがいのある仕事)と福利厚生などの待遇が一致しないことのほうが多いはずです。
まずは、自分の気持ちに正直になって「ヤりたいと思った仕事」だけをいくつもピックアップしてみて、複数の会社が出揃ったところで待遇などを考慮しつつ篩(ふるい)にかけてみましょう。
【パターン4】自分のことをよくわかっていない人
あなたは、自分の長所と短所をそれぞれ10個以上パッと言えますか?
なかなかでてこないですよね?
僕が就活してる時に転職エージェントの人に聞かれた質問なんですけど、3つくらいしか答えられなかったです。
ニート経験が長く(2年半くらい)、人と話す機会が少なかった僕は、自分を客観的にみることすらなくこの問いにあたふたしました。
結局、「ヤりたい仕事が見つからない」のは自分のことをしっかり理解できていないということなんだそうです。自分の長所と短所を10個以上パッと言える人は、すぐに就職先を見つけて転職先でも成果を残しているということです。
ヤりたい仕事がなかなか見つからないという人は、(ちょっと難しいかもしれませんが)まず、自分自身のことを理解し、自分を客観的に評価する視野が持てるようにしましょう。
「自分自身で評価」どんな仕事が自分に向いてるか診断するにはこちら→
あなたのヤりたい仕事を探す8ステップ
まずは、今の自分自身をしっかり把握することからはじめましょう。では、紙と鉛筆を用意してください。これから、あなたのヤりたい仕事を探すための「自己理解」を始めます。8つのステップを終えるころには、やりたいことが明確になっているはずです。
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仕事に関係なく自分の好きなことや得意だと思うことを紙に書き出してみる
先ほどの僕の事例と似たようなことを、ここでもやります。仕事に関係なくあなたの好きなことや得意だと思うこと、自分の長所だと思うことをどんどん書き出していきます。
全て自己判断でOKです。「自分ではそう思っても他人が認めてくれるか分からない」←こんなことは気にすることないです。自分で自分のことをどう捉えるか、なので俺はこうだ!と思うならどんどん書き上げていきましょう。
紙に書き出すことが大事!
これからやることは全て紙に書き出してください。頭の中だけで考えていると、途中で整理がつかなくなってぐちゃぐちゃになってしまいます。頭の中の考えを紙に書くことで、自分のことを客観的に見ることもできるし、後から見直してみて「なんで俺こんなこと書いたんだろ?」とか「俺ってこういうトコもあったよな」と自己理解をグレードアップさせることもできます。
また、書いた紙をカンニングペーパーにして誰かに相談できるというメリットもあるし、面接の待ち時間に目を通しておくのもいいです。
次は『嫌いなこと』『不得意なこと』を紙に書き出す
続いては自分のマイナス面について書き出してください。人間好きなこともあれば、嫌いなこともあります。対象は、苦手な人でもいいし、物事、作業、勉強、テレビ番組、自分の性格なんでもいいです。
とにかく、ネガティブな印象を受けるものに対して書き出していきましょう。
好きなこと嫌いなことの感情を整理する
上記2つの感情を整理して、自己理解の制度を高めていきます。紙に書いた「好きなこと・嫌いなこと」を横に並べて眺めてみてください。
好きなことの裏側に嫌いなことがあるように思いませんか?
好きなことと嫌いなことを繋げるとより自分のことが見えてくると思います。
- 仕事中に人と話すのが苦手、一人で黙々とやる仕事が好き。
- 人に合わせて行動することができない、自分はマイペース。
- 歌番組が嫌い、お笑い番組は好き。
- 数学より社会が好きだった。
上記のように文章にしてみるのもいいし、表にしてまとめてもいいですが、好きと嫌いが比較できるようにしてみてください。そして、感情の優先順位を付けてください。
これだけは譲れん!ってやつを上の方に、まっこれくらいは許容範囲かなというやつは下へ。ここが結構大事です。やり方はお任せしますが、自分で分かりやすいようにしてみてください。
2つの答えを仕事に関連するものに分けてみる
ここからは、これまでの感情を仕事に当てはめていきます。
こういう仕事は好きだけど、こういう仕事は嫌いというような感じで大きなイメージで仕事を探してみてください。
この時に考えちゃいけないのが、世間体とか、給与面など、自分以外に関する外部要素です。まずは、ヤりたい仕事とヤりたくない仕事を切り分けることが大切です。
ヤってみたい仕事の候補が見つかったら情報収集開始!
では、やってみたい仕事の候補がいくつか見つかると思います。そしたら、情報収集開始。どんな仕事で募集されているのか、組織の規模は大きいのか小さいのか。
自分の長所が活かせそうな場面はどんな時か、この会社なら自分の長所が役に立つかも。など、自分を軸に就職できたら何ができそうかという視点で情報を集めてみましょう。
転職フェアなどに参加している企業なら、会場に行って直接担当者と話してみるのもいいでしょう。
マイナス面を探してみる
続いて候補として上がった仕事のマイナス面を探してみましょう。一見やりたい仕事だと思っても、よくよく考えると、こんな部分は自分に向いていないなという面もあるかと思います。
ネットで企業の情報を探していたら、社員の人が職場に対してボロクソ言ってるサイトがあった。社員の入れ替わりが激しそう。
1つの作業だけじゃなく複合的な作業が多く、全ての工程をオールマイティにこなさなければいけないといった雰囲気がある。など、やれるかなと思っても、ちょっと待てよっと言った部分もあるかと思うのでそういった点を見つけてみます。
給料などの理想の条件を書き出す
よりリアルになってきました。
給料はこれくらい欲しいなっと考えるより、最低限これくらいは欲しいといったレベルで条件を書き出していきましょう。
人間高望みをしてもいいことありません。普通に考えて、ニートやフリーターで実績の少ない僕らがいきなり高給取りになるなんて理論的におかしいですもんね。
ミニマムで考えましょう。
ヤりたい仕事が見つかったら実際に行動する
いよいよ行動に移します。ここまできたら、残ってる会社は数社のはず。(逆にこの時点で何十社も残ってるようなら絞り込みが甘いかもしれないですよ)実際にアポを取っていきましょう。
もし。いいなと思った会社が現在は求人をだしていなかったとしても、以前の求人を見て連絡させてもらった的な感じにして連絡しちゃって構いません。
会社的には「求人出すのをやめた=いい人を採用できた」ではないです。予算的な部分も大きかったりするので、求人を取りやめていたとしても、内部的には全然募集してるよって会社が多いようなので、ガツガツいきましょう。
あとは、あなたが出した答えに妥協せず、合格するまでひたすら数をこなしていくだけです。もう、自分がやりたいことはしっかりと理解できているので、諦めない心だけが「ヤりたい仕事に巡り会う」ための唯一の鍵となります。
自分と向き合い、明るい未来を想像してください。
どうしても答えが変わらない人は第三者の意見を聞く
とはいっても、やはり自分一人では答えが出せない時もあります。
迷ってる時間はとてつもなく無駄な時間なので、誰かを頼りましょう。身近に仕事のことを相談できる人は、電話やLINEでもいいので、とりあえず就職について悩んでることを伝えてみましょう。
めちゃくちゃ深く考えて考えても答えが出なかった悩みが、他人のちょっとした意見で視界スッキリ!やりたいことがハッキリ見えてくることもあります。
悩みを相談できる人がいない時はキャリアカウンセリングを利用する
自分の悩みを全部打ち明けなくてもほんのちょっとだけ聞いてもらえば答えがでることもあります。
相談できる人が身内にいないだけでそのチャンスを逃してしまうのは非常にもったいない。キャリアカウンセリングや転職エージェントを使っちゃいましょう。
まとめ:「ヤりたい仕事が見つからない」という20代の方へ
ここまでお話したように、「ヤりたい仕事が見つからない」のは、自分自身のことをしっかり理解していないこと原因だと思っています。
20代という若さでハッキリ自己理解できていて、ヤりたいことや理想の自分像ができている人のほうが珍しいと思います。20代の間に何度失敗してもめげることはないと思います。
僕は32歳になってようやく今の職場で安定することができたけど、それまではずっと暗闇のなかを彷徨ってきたように感じます。
何が言いたいかというと、諦めないでください。そして行動を続けてください。就職してまたすぐやめちゃっても、1日へこんで次の日からまた新しい仕事を探してください。
その繰り返しがあなたの人生を豊かにしてくれると思います。なんども転んで立ち上がるからこそ、真っ直ぐ歩けるようになるのです。